「鉄分・カルシウムの強化に」「ビタミン・ミネラルの補給に」などというポップとともに、フォローアップミルクを目にすること、ありますよね。
赤ちゃんの健康のためにも、何となく、時期が来たらフォローアップミルクに切り替えたほうがいいのかな?と思っちゃいますよね。
わたしも二児の母なのですが、子供たちが赤ちゃんのときに気になったので、きちんと調べてみました!
そうしたところ、
フォローアップミルクは、ミネラル・タンパク質の含有量が多いため、赤ちゃんが消化吸収するには負担がかかりすぎてしまう。
書籍「最強母乳外来」より引用
つまり、フォローアップミルクを飲ませると、赤ちゃんは下痢や便秘を引き起こしてしまう危険性があったんです!
赤ちゃんの栄養アップのために選んだはずのフォローアップミルク、意外にも赤ちゃんの体に負担をかけてしまう危険性があったんですね。
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フォローアップミルクの危険性を徹底調査!
フォローアップミルクは、
- カルシウム、鉄分、DHA強化
- ビタミン・ミネラルの補給
などのうたい文句とともに販売されていますよね。
これを読むと「赤ちゃんの体に良さそう!」「9か月になったら飲ませなきゃ!」と思っちゃいますよね。
ですが実は、フォローアップミルクの成分は赤ちゃんが消化・吸収するにはあまりにも負担がかかりすぎる構成になっていたんです・・・!
赤ちゃんが下痢や便秘を引き起こしてしまう
生後9か月ごろといっても、まだまだ成長途中の赤ちゃん。
内臓も未熟ですので、ビタミンやミネラル、鉄分やカルシウムを必要以上に摂取してしまうと消化吸収しきれず、下痢や便秘を引き起こしてしまうことがあるんです!
赤ちゃんの便の様子がおかしい!と感じたら、フォローアップミルクは思い切ってやめてしまってOKです!
フォローアップミルクには亜鉛や銅が含まれていない
母乳や育児用の粉ミルクには、人体に必要といわれている亜鉛や銅が含まれています。
ですが、フォローアップミルクには亜鉛や銅が含まれていないんです!
亜鉛の役割とは、
- 美味しいものを美味しい!と感じる「味覚」を形成する
- 元気な体や皮膚を作る「発育や免疫」を形成するカギ
- 赤血球を作り「貧血を防止」する
など、かなり重要な役割を担っているんです!
これほど重要な亜鉛ですが、体内で生成したり備蓄しておくことはできず、毎日の食事などから摂取するしか無いんです。
銅も亜鉛と同様、血液や骨を作るのを手助けしたり、脳が正常に働くのを助けたりと、重要な役割を担っています。
特に赤ちゃんの時期は、大人よりも亜鉛や銅が必要不可欠と言われています。
つまり、母乳や育児用の粉ミルクからフォローアップミルクへ完全に切り替えてしまうと、赤ちゃんの成長に必要な亜鉛や銅の摂取量がいちじるしく低下してしまうおそれがあるんです!
フォローアップミルクは粉ミルクの代替えじゃない
1990年、日本小児栄養消化器病学会でも以下のように宣言を出しています。
「フォローアップミルクは乳幼児期の栄養法として必要性は認めない」
さらに2007年、厚生労働省では以下のように明言しています。
フォローアップミルクは母乳代替食品ではなく、離乳が順調に進んでいる場合は、
摂取する必要はない。離乳が順調に進まず鉄欠乏のリスクが高い場合や、適当な体重
増加が見られない場合には、医師に相談した上で、必要に応じてフォローアップミル
クを活用すること等を検討する。授乳・離乳の支援ガイドより引用
さらに、「授乳・離乳の支援ガイド」にはこんな一文も記されています。
フォローアップミルクの鉄含有量(6商品平均 9.0mg/100g)は育児用ミルク(平均 6.5mg/100g)の約 1.4 倍である。
意外と鉄分の量は思ったほど多くないんですね!
「フォローアップミルク」って、もうネーミングが紛らわしい!と思っちゃうんですが、育児用の粉ミルクとは全く別物なんです。
フォローアップミルクって、育児用の粉ミルクと比べると価格も安易ですし、ドラッグストアでも取り扱っているため、手に入りやすいですよね。
ですが、価格の面でもわかるように、フォローアップミルクと育児用の粉ミルクは、製造方法が全く違うんです。
フォローアップミルクは、どちらかというと、牛乳に近い存在。
そのため、わざわざフォローアップミルクを購入して赤ちゃんに飲ませる必要はないんです。
実は牛乳でも、じゅうぶん代用可能ですので、まずは離乳食に少量ずつ牛乳を混ぜて与えてみるのがいちばん手軽です。
他にも、フォローアップミルクを飲ませることによるデメリットがあります。
- フォローアップミルクの卒業に苦労する
- 調乳の手間
- お金がかかる
- 離乳食の進みが悪くなる
結局、フォローアップミルクは乳児の時期しか飲ませないものですので、いつかは卒業させる日がきます。
また、わざわざ買う必要が出てくるため、結局プラスでお金がかかりますし、調乳の手間もあります。
とはいえ、フォローアップミルクが必要な子もいるのも事実。
フォローアップミルクを与える目安も、こちらの記事でご紹介しています。
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フォローアップミルクのデメリットとは?本当に牛乳の方がいいの?
そもそもなぜフォローアップミルクは販売されている?
なぜ、フォローアップミルクが販売されているのか、不思議ですよね。
きちんと調べて知識として知っていれば、デメリットしかないように感じますし。
ミルク会社の戦略では!?と言われることも多いですが、実は誕生のきっかけがあったんです。
フォローアップミルクが誕生したのは1970年代のヨーロッパと言われています。
当時、ヨーロッパでは生後6か月前後の早い時期から赤ちゃんに牛乳を与える習慣があったんです。
ですが、早い時期から牛乳を与えることで、実は鉄欠乏を引き起こしていたんです。
赤ちゃんの貧血解消を目的に、鉄分やカルシウムを多く含ませたフォローアップミルクが誕生したんです。
フォローアップミルクはムリに飲ませなくて大丈夫
フォローアップミルクのうたい文句からもわかるように、あくまでフォローアップミルクとは栄養の「強化」や「補助」が目的なんです。
大人で言うと、サプリメントのような位置づけなんじゃないかな、と個人的に解釈しています。
大人だって、基本的には栄養バランスのいい食事を摂るように心がけていますよね?
その上で、食事で摂りきれなかったなぁ、と思う栄養をサプリメントで補給している・・・という感覚ではないでしょうか?
サプリメントだけ飲んで、食事をおろそかにしていては、健康的な体にはなりませんからね。
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フォローアップミルクは離乳食を食べない子に有効?デメリットもある
赤ちゃんも同様で、離乳食が順調に進んでいるなら、ムリにフォローアップミルクを飲ませる必要は全く無いんです!
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わが家も、二人の子供たちはフォローアップミルクを飲まずに成長しました!
1歳半まで母乳を飲んでいた・・・という理由もありますが、「フォローアップミルクを飲ませるかどうか悩む」ぐらいなら、「離乳食をどんどん進める!」のがいちばんです!
もちろん、アレルギーが無いかどうか、心配になることあると思いますが、早めにいろんな食材を与えてみたほうがアレルギーは出づらい・・・なんて話を小児科のアレルギー専門医に聞いたことがあります。
気になる場合は、小児科のドクターや自治体の栄養士さんに相談してみてくださいね。
ちなみに、離乳食は全部手作りじゃなくてOKです!
特に、鉄分を多く含まれていると言われるレバーなどは、調理するのにすっごく気を遣いますよね。
家庭で作るのは大変だな・・・という食品は、ベビーフードを積極的に活用しちゃうのがおすすめです!
わたしも、おかゆだけは手作り&冷凍してましたが、おかずは市販品に頼ることが多かったです。
離乳食づくりってものすごく大変ですからね。
衛生面もすごく気を遣います。
上手くベビーフードを取り入れながら、気楽に離乳食をどんどん進めてくださいね!
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フォローアップミルクはよくない!?あげすぎや飲み過ぎは太る?
フォローアップミルクと上手に付き合う!
離乳食の進みが悪いと、フォローアップミルク飲ませてみようかな・・・と思いますよね。
それで、ママの気持ちがラクになって、赤ちゃんも下痢や便秘もしないなら、飲ませてOKだと思います!
離乳食をほとんど食べてくれなくても、とりあえずフォローアップミルクを飲んでくれたら、ちょっと安心ですよね。
ただし、母乳やミルクの代替えではありませんので、フォローアップミルクに完全に切り替えるのは時期を見ながら慎重に進めてくださいね。
ママの気持ちが軽くなるなら、フォローアップミルクを取り入れるのはアリだと思います!
ですが念のため、離乳食が進むよう、いろいろと工夫はしてみてくださいね。
もしかして、意外なところに原因があるかもしれません。
- ミルクが多すぎる
- とろみを付けてみる
- 意外と固形物が好き
ミルクや母乳の量が多すぎて、お腹いっぱいで離乳食が進まない場合もあると思います。
授乳の時間をズラすのが難しければ、食事の時間をズラす方法でもOKです!
あとは、離乳食そのものを工夫してみることですね。
とろみを付けたり、赤ちゃんがよく食べる食材を中心にメニューを組み立てたり。
大変なときは、ベビーフードを取り入れてくださいね。
最後に、意外とドロドロの離乳食が嫌いだった!なんていう赤ちゃんもいます。
その他、フォローアップミルクの気になることを以下の記事でご紹介しています。
フォローアップミルクと牛乳の違いとは?
母乳を飲んでいる子でも、フォローアップミルクは必要なのかどうか?
寝る前にフォローアップミルクを飲ませるとよく寝る?などなど。
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フォローアップミルクと牛乳の違いとは?必要かどうか賢く決める!
フォローアップミルク母乳の赤ちゃんに必要?気になる鉄分不足を解消
フォローアップミルクを寝る前に飲ませるとよく寝る?虫歯は大丈夫?
まとめ
フォローアップミルクは「鉄分・カルシウムの補給に」「タンパク質の強化に」などと宣伝されていますので、気になっちゃいますよね。
育児用の粉ミルクよりも安価で栄養も豊富に含まれているように見えるため、「切り替えたほうがいいのかな?」と思ってしまいますよね。
ですが、フォローアップミルクはミネラル・タンパク質を多く含んでいるため、赤ちゃんが消化吸収するにはあまりに肝臓に負担がかかってしまうんです。
下痢や便秘を引き起こしてしまう可能性もあるんです。
育児用粉ミルクとフォローアップミルクは全く別物ですので、安易に切り替えないようにしてくださいね。
鉄分やカルシウムを赤ちゃんに積極的に摂らせたいなら、バランスのいい離乳食を与えたほうが、体に効率的に吸収されます。
鉄分やカルシウム単体で食べても、さほど体に吸収されませんし、さらには肝臓にも負担がかかってしまうため、おすすめできません。
フォローアップミルクを与えるよりも、牛乳を離乳食に混ぜてあげるほうが経済的にもお得です!
フォローアップミルクは、わざわざ買うほどのものでもないんですね。
ですが、離乳食ってまだまだ食べムラがあるため、思うように進まないこともありますよね。
そんなとき、フォローアップミルクに頼っちゃおうかな?
そう思う気持ち、すっごくわかります!
ですが、フォローアップミルクを与える前に、ぜひ、見直してほしいことがあります。
それが、離乳食を食べる直前のミルクの量について。もしかして、多すぎるのかもしれません。
それに、フォローアップミルクに頼りすぎてしまうと、今度は卒業するのも大変になってしまいます。
フォローアップミルクのメリット・デメリットを知り、賢く選択しましょう!
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