フォローアップミルクを与えるかどうか、迷っているママも多いと思います。
自治体の育児相談や保育園ではフォローアップミルクは与えなくても大丈夫、という考え方ですよね。
ですが、まわりのママ友や先輩ママが「そろそろフォローアップミルク飲ませなきゃ~」なんて話をしていると、やっぱり気になっちゃいますよね。
結論は、フォローアップミルクは離乳食が順調に進んでいる子には不要なものなんです!
厚生労働省でも、以下のような注意喚起を出しています。
フォローアップミルクは母乳代替食品ではなく、離乳が順調に進んでいる場合は、摂取する必要はない。離乳が順調に進まず鉄欠乏のリスクが高い場合や、適当な体重増加が見られない場合には、医師に相談した上で、必要に応じてフォローアップミルクを活用すること等を検討する。
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」より引用
まわりの子が飲んでいるから・・・などではなく、「うちの子は必要かどうか?」をきちんと見極める必要があるんです。
フォローアップミルクはよくない!?
フォローアップミルクは「鉄分・カルシウムの強化に」「ビタミン・ミネラルの補給に」という宣伝文句といっしょに販売されていることがほとんどですね。
たしかに、1歳前後の時期は鉄分が不足する時期だと言われています。
それに、離乳食の食べムラも気になる時期。
あまりにも離乳食の進みが遅いと、栄養不足が気になっちゃいますよね。
そこで思いつくのがフォローアップミルク。
食べムラがあっても、とりあえずフォローアップミルクを飲んでくれたらママはホッと一安心ですね。
ですが、1歳未満の赤ちゃんにとって、カルシウムやビタミン・ミネラルは消化吸収するには、あまりにも肝臓に負担がかかってしまう場合があるんです。
赤ちゃんによっては、下痢や便秘を引き起こしてしまうことがあります。
フォローアップミルクのデメリットについては、詳しくは別の記事でまとめています。
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よかれと思って飲ませたのに、フォローアップミルクで下痢や便秘をしてしまっては、本末転倒ですね。
フォローアップミルクを与えるときは、少量からはじめてくださいね。
さらに、フォローアップミルクには亜鉛や銅が含まれていない!というのも気になるところ。
フォローアップミルクと母乳や育児用ミルクは全く別物だ!ということも、しっかり理解しておきたい部分です。
フォローアップミルクの飲ませ方のコツ
- 離乳食の進みが遅い
- 食べ物の好き嫌いが激しく、偏食
- 食べムラがある
- 1歳前に卒乳してしまったため、栄養不足が心配
- 母乳の出が良くない
などなど、気になることがある場合は、フォローアップミルクを与えることでカバーすることができます。
他にも、健診などのタイミングでドクターや栄養士さんから指導があった場合は、フォローアップミルクを取り入れてくださいね。
ですが、飲ませ方にはコツがありますので、与える場合はしっかりとポイントをおさえる必要があります。
最初は少量から
フォローアップミルクは、赤ちゃんによっては下痢や便秘になってしまうことがあります。
赤ちゃんの便の様子に気を付けながら、最初は少量ずつ試していくのをおすすめします。
与える量に気を付ける
和光堂のフォローアップミルクは、月齢によって与える量・回数の目安があります。
9~12か月:1日550~700mlまで
1~3歳:1日400mlまで和光堂のサイトより引用
これ以上フォローアップミルクを与えてしまうと、単純にカロリーオーバーとなり、太ってしまう原因にもなってしまいます。
また、水分補給はフォローアップミルクばかり・・・だと、牛乳や麦茶に移行するのも苦労しちゃいます。
1歳過ぎたら、少しずつ牛乳や麦茶も取り入れるようにしてくださいね。
寝る前は控えるまたは歯のケアをしっかりと
寝る前のフォローアップミルクは、あまりおすすめできません。
さらに、哺乳瓶でフォローアップミルクを与えている場合、哺乳瓶むし歯という、上前歯の裏側に虫歯ができやすくなってしまいます。
特に、離乳食の食べかすが口の中に残っていると、食べかすにフォローアップミルクが付着して、虫歯ができやすくなってしまいます。
フォローアップミルクを飲ませる前はしっかりと歯のケアをし、最後は麦茶を飲ませてから寝かせるなど、歯のケアはきちんと行うようにしてくださいね。
フォローアップミルクを飲まない場合はムリに与えないで
フォローアップミルクは母乳やミルクとは全くの別物。
味も異なるため、赤ちゃんによっては全く飲まない・・・なんてことも、珍しくないんです。
フォローアップミルクを飲まない場合、ムリに飲ませなくて大丈夫です!
鉄分やカルシウム不足は気になるかもしれませんが、実はフォローアップミルクだけで補おうとしても吸収率はあまり良くないんです。
鉄分やカルシウムは、肉や魚、野菜や大豆製品などをバランスよく食べてはじめて体に効率的に吸収されるんです。
というのを、わたしも小児科のドクターに教えてもらいました。
そのため、フォローアップミルクを躍起になって飲ませることよりも、離乳食をどんどん進めていくことのほうが効率的なんです!
赤ちゃんが食べられる食材が増えれば、その分好きな食材も出てきますし、離乳食のバリエーションも増えます。
さらに、保育園の入園を控えている場合、アレルギー有無を確認するために、まずは食べことがあるかどうか?というのを細かくチェックされます。
そもそも家庭で食べたことが無ければ、アレルギーチェックもできませんからね。
どうしてもアレルギーが気になる食材がある場合は、アレルギー専門のドクターに相談するのもアリです。
わが家も、上の子がたまごアレルギーだったため、下の子の離乳食もたまごを与えるのに慎重になりすぎてしまい、1歳過ぎるまでたまごを与えませんでした。
でも、1歳過ぎちゃうと、実はたまごを与えるタイミングを逃してしまっていたことにも気づき、どうしたらいいかわからず、小児科でかつアレルギー専門のドクターに相談したことがあります。
わが家の場合、ドクターに相談して、血液検査をしてからたまごを与える、という方針で離乳食を進めました。
慎重になりすぎたかな・・・とは思いますが、上の子のたまごアレルギーで苦労した経験があるため、わたしの場合はこれで良かったと思っています。
まとめ
フォローアップミルクはあくまで「補う」ことが目的の食品なんです。
存在としては、牛乳に近いんです。
ただ、牛乳と決定的に異なる点は、フォローアップミルクには鉄分が含まれている!というところ。
牛乳には鉄分が含まれていないため、鉄分不足になっちゃう子は多いんです。
ですが、母乳やミルクには鉄分が含まれていますので、離乳食といっしょに飲んでいる場合はさほど心配しなくてOKです。
1歳前に卒乳してしまった場合は、フォローアップミルクを取り入れてもいいと思います。
まわりが「フォローアップミルクあげなきゃ」と言っていると気になるかもしれませんが、「うちの子はどうかな?」というのを各家庭で見極める必要があります。
育児は、まわりと比較しないのが大事だと思います。
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