1歳前後になってくると、そろそろミルクや母乳の卒乳時期を考え始めますよね。
そして、ちょうどこの頃に気になり始めるのがフォローアップミルクの存在。
フォローアップミルクとは、牛乳と近い存在と言われていますが、イマイチ何が違うのか?ハッキリとわからない方も多いと思います。
わたしも二児の母ですが、フォローアップミルクのことはよくわからず、飲ませるべきかどうか悩みました!
まずはフォローアップミルク?
そのあとに、牛乳に移行する?
などなど、迷いますよね。
調べてみてわかったのが、フォローアップミルクと牛乳が決定的に異なるのは「鉄分が入っているかどうか」という点。
フォローアップミルクとは、育児用の粉ミルクや母乳とは異なり、「補う」ことが目的の赤ちゃん用の飲み物なんです。
つまり、離乳食が順調に進んでおり、赤ちゃんが元気にすくすく成長しているのであれば、フォローアップミルクの必要性は低いんです。
フォローアップミルクと牛乳の違い
栄養面
フォローアップミルクは、実は牛乳の代用品という位置づけです。
そのため、成分としてはほぼ同じなんです。
ですが、決定的に異なる点が「牛乳には鉄分がほとんど含まれていない」ということです。
離乳食だけではなかなか補いきれない鉄分がフォローアップミルクには豊富に含まれており、さらに効率的に鉄分を吸収できるよう、ビタミンやミネラルも含まれているのがフォローアップミルクの最大の特徴です。
飲ませる時期
フォローアップミルクはメーカーの表示では「9か月~3歳まで」とされていることがほとんどです。
ですが、フォローアップミルクはあくまでも栄養を「補う」ことが目的。
- 離乳食の食べムラが多い時期
- 卒乳や断乳の時期
など、栄養不足が気になるときに、一時的に飲ませる場合がほとんどなんです。
逆に、離乳食が順調に進んでいたり、卒乳のタイミングが遅い場合などは、フォローアップミルクの必要性は低く、飲ませないこもとあるんです。
わが家も二人の子供たちは1歳半まで母乳を飲んでいたこともあり、フォローアップミルクは飲ませませんでした!
フォローアップミルクはほんの一時期しか、実際は飲ませるタイミングは無いんですね。
一方牛乳は「1歳過ぎてから」というのが基本ですね。
牛乳を飲用として与える場合は、鉄欠乏性貧血の予防の観点から、1歳を過ぎてからが望ましい。
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」より引用
フォローアップミルクは卒乳や断乳、離乳食の食べムラが気になる時期などの1歳前後、牛乳は1歳を過ぎてから、と飲ませる時期も違いがあるんですね。
牛乳とフォローアップミルクを併用するのはどうなの?
フォローアップミルクは牛乳に比べると鉄分が多い!
大きな違いはズバリこれですね~。
じゃあ、鉄分を補う目的でフォローアップミルクを飲ませればいいんじゃないの?と思いますが、そう簡単な話ではないんです!
たとえば、育児用の粉ミルクを飲ませている場合。
フォローアップミルクの鉄含有量(6商品平均 9.0mg/100g)は育児用ミルク(平均 6.5mg/100g)の約 1.4 倍である。
授乳・離乳の支援ガイドより引用
意外とフォローアップミルクの鉄含有量は少ない!?と思いますよね。
育児用の粉ミルクを赤ちゃんに飲ませている場合、わざわざフォローアップミルクで鉄分補給をさせなくても大丈夫なんですね。
さらに、離乳食が順調に進んでいる場合。
実は鉄分って、単体で摂取しても体に効率的に吸収されにくいんです。
肉や魚、野菜や大豆製品などをバランスよく食べることによってはじめて、しっかりと体に吸収されるんです。
「うちの子は何でもよく食べて、離乳食は順調!」という場合、フォローアップミルクをわざわざ与える必要は無いんです。
ただ、どうしても食べムラがあるのが子供。
順調だど思っていたのに、急に食べなくなったり、好き嫌いが激しくなることもあるんですよね~。
「何をやってもご飯を食べてくれない・・・」という場合は、フォローアップミルクに頼るのはアリです!
離乳食はなかなか食べてくれないけど、とりあえず、フォローアップミルクを飲んでくれた!と思うと、ママは少しホッとしますよね。
ママの気持ちが落ち着くなら、牛乳を飲んでいる年齢であろうと、フォローアップミルクを併用して飲ませてもOKです。
まとめ
フォローアップミルクと牛乳は、とても近いものなんですね。
ただ、決定的に異なるのが「鉄分が含まれているかどうか」なんです。
また、当然ですが赤ちゃんが飲みやすいように改良されていたり、鉄分が体に吸収されやすいよう、ミネラルやビタミンも豊富に含まれています。
離乳食が思うように進まなかったり、卒乳や断乳の時期など、どうしても栄養が不足しがちな時期に、フォローアップミルクは頼りになる存在なんですね。
ですが、一つだけ気を付けたいのが、フォローアップミルクを飲ませると赤ちゃんが下痢や便秘になってしまうこともある、ということ。
鉄分やカルシウム、ビタミンやミネラルが豊富に含まれていると、赤ちゃんの体に良さそう!と思っちゃいますが、実は赤ちゃんが消化吸収するには、あまりにも肝臓に負担がかかりすぎてしまう場合があるんです。
フォローアップミルクを与えるときは、赤ちゃんの様子を見ながら、必ずはじめは少量ずつ飲ませるように気を付けてくださいね。
また、フォローアップミルクは牛乳に近いもの。
決して、母乳や育児用粉ミルクの代用品ではないんです。
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