脅すわけではありませんが、初めての授乳は痛いものです。
赤ちゃんの「吸う」刺激は想像以上に強いものです。
しかも、今まで経験したことがない刺激ですので、痛いと感じるのは当然です。
母乳は、出産すれば勝手に出るものではありません。
それなりの努力が必要です。
妊娠中からしっかりと母乳のケアを行えば、
スムーズに母乳育児をスタートすることができます。
「授乳の痛い!」を解消して、しっかり赤ちゃんに母乳の栄養と免疫を与えましょう。
妊娠中から出来る母乳ケアで授乳の「痛い!」知らずになろう
良い母乳を出すために、ママのおっぱいのコンディションの良さは絶対条件です。
では、良いおっぱいとは、どんなものでしょうか?
乳頭・乳輪が柔らかいと、赤ちゃんが吸い付きやすいんです。
耳たぶくらいの柔らかさが理想的です。
妊娠24週ころから母乳のケアを開始しましょう。
ただし、妊娠の経過が順調であることが前提です。
用意するものはオイルとラップです。
オイルはお好みの香りのものを選ぶと、リラックスして楽しみながらケアできますよ。
乳頭・乳輪のマッサージの仕方
乳頭・乳輪にオイルを塗って伸ばしてください。
ラップをかぶせて10分ほど、オイルパックします。
ふやけた白いかたまりがあったら、優しく押し出してください。
取れると思いますよ。
乳頭・乳輪をもみほぐすように優しくマッサージしてください。
最初は硬いかもしれませんが、続けていくうちに柔らかくなってきます。
できれば1日2回が理想ですが、仕事をしている妊婦さんだと難しいですよね。
1日1回、リラックスできる時間帯を見つけて取り組んでみてくださいね。
わたしの場合、お風呂前にオイルパックをして、
お風呂の中でマッサージをしていました。
授乳の痛いを回避!母乳のケアには3つの嬉しいメリットが
乳頭・乳輪が柔らかくなると、赤ちゃんに吸われてもさほど痛くありません。
赤ちゃんにとっても吸い付きやすいので、上手に母乳を飲んでくれます。
母乳の通り道がスムーズに開通するので、トラブル知らずになります。
産後に起こりやすい乳腺炎・乳口炎などが起こりにくく、
なってしまったとしても、軽く済みます。
母乳が出るためには、赤ちゃんの「吸う」刺激がいちばんです。
もし妊娠中に母乳のケアを全くしなかったら、乳頭・乳輪は硬いままです。
赤ちゃんに吸われると想像以上に痛い上に、
もし赤ちゃんが上手に吸ってくれなければ、母乳の出も良くない・・
という悪循環に陥ってしまいます。
乳腺炎・乳口炎などのトラブルにもなりやすく、症状もかなりツライです。
発熱や関節痛・頭痛などを伴います。
母乳のケアをしていれば全くかからない、というものではありませんが、
かかるリスクが低減したり、軽く済んだりします。
何より母乳育児に対する考え方が前向きになります。
妊娠中も欠かさずケアしたんだ、というあなたの自信になります。
お腹が張りやすい妊婦さんでもOK!授乳の痛いを軽減できるマッサージ
産後に乳房がガチガチに硬くなるのを防ぐマッサージです。
硬く張ってしまうと苦しい思いをしますので、
乳房の基盤をマッサージによって柔らかくしておきます。
お腹が張りやすい妊婦さんでも、比較的安心して行えるマッサージです。
1日1~2回を目安にマッサージしてくださいね。
乳房基盤のマッサージの仕方
乳房を下からリストアップします。
右手は右の乳房、左手は左の乳房をしっかり持ち上げてください。
イメージとしては、鎖骨が揺れるくらいしっかり動かしてください。次は、乳房を斜め上に持ち上げます。
右の乳房は右下から左の鎖骨にむかって斜め上へ、
左の乳房は左下から右の鎖骨にむかって斜め上へ。
両手で持ち上げて、それぞれ10回ほど行ってください。
授乳は痛くない!生まれてくる赤ちゃんのためにも
- 1回10分のオイルパック+マッサージ
- 1日2回の乳房マッサージ(慣れると1分くらいでしょうか)
たった2つの方法で、あなたの母乳育児はスムーズになります。
好きな香りで、リラックスしながら行ってくださいね。
ただし、乳頭・乳輪への刺激はお腹が張りやすくなります。
妊娠の経過が良く、医師にも相談するようにしてくださいね。
また、陣痛を促すために、乳頭・乳輪のマッサージを
医師にすすめられる場合もあります。
わたしも、妊娠後期はしっかりマッサージするよう、指導されました。
何よりも、妊娠中にしっかり乳房のケアをすることで
これからママになるんだ、わたしの赤ちゃんはわたしの母乳で育てよう!
という意欲がわいてきます。
産後はホルモンの影響で気分が激しく落ち込みます。
そんなとき、妊娠中にわたしはしっかりケアしていたんだ、
ということが、自信につながります。
最初は母乳は出ません。
しかし、たとえ出なくても、妊娠中に出来ることをやったんだ、
と思うと前向きな気持ちになれます。
あなたの母乳育児がスムーズにスタートできることを祈っています。
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