ミルクと比べると、母乳はどれぐらい飲んだかわかりづらいですね。
赤ちゃんの体重の増加も一つの目安になるのですが、
産院のようにグラム単位で測れる体重計はないと思います。
そんなとき、自宅で簡単にわかる方法が、
赤ちゃんのおしっこの回数と量です。
1日6~8回以上出ていて、1回汚れるおむつの面積が
両手の人差し指と親指で輪っかを作ったときよりも大きければ、
母乳の量は足りている、と判断できます。
母乳の量の目安は・・ずばり赤ちゃんのおしっこの回数と量
母乳は、88パーセント以上が水分です。
ですので、おしっこがじゅうぶんに出ていれば、
母乳は足りている、と判断できるんですね。
生後3か月ころまでの赤ちゃんは、「お腹いっぱい」という感覚がありません。
満腹中枢が未発達なんです。
そのため、1回の授乳時間が30分以上なんてもことも珍しくありません。
赤ちゃんが疲れるか眠くなるまで母乳を飲み続けます。
あまりにも長時間飲んでいると「ちゃんと母乳できいるのか?」と
心配になってきてしまいますが、
先ほどのおしっこの回数と量がクリアできていれば、心配いりません。
どれぐらい授乳すればいい?母乳を飲む量と時間の関係
もう一つ、母乳をどれぐらい飲んだか?の目安に授乳時間もありますね。
一般的には、左右5分ずつを2セット、
合計20分ほどの授乳時間が適切とされています。
しかし、生後3か月ぐらいまでは当てはまらない赤ちゃん
のほうが、多いのではないでしょうか?
ちょこちょこ飲んですぐに寝てしまう子もいるし、
ずーっと母乳を飲んでいて、常にハフハフしている子もいます。
母乳を5~10分くらいしか飲めない子は、
小さめの赤ちゃんが多いようです。
すぐに母乳を飲むのが疲れてしまって、寝てしまうんですね。
ちょっと・・・休憩・・・みたいな子は、
授乳時間が短いけど、授乳の回数が多くなる傾向にあります。
むしろ、授乳回数でカバーするしかありません。
「寝る子は育つ」と言いますが、きちんと飲んで寝るのと
あまり飲まずに寝るのとでは、全く意味が違ってきますので要注意です。
一方で、30分以上ずーっと飲んでる子は大きめの赤ちゃん。
スタミナが余っていて、疲れ知らずなんですね。
うちのきょうだいは、姉がずーっと飲んでるタイプ。
1時間以上飲んでることもありましたよ。
母乳が枯れてるんじゃないか?と思うほど。笑
そして夜はあんまり起きないかんじでした。4~5時間おきだったかな?
一方で弟くんは、きっちり20分ゴクゴク飲んで満足するタイプ。
かわりに、夜中は3時間おきの授乳。
同じきょうだいでも全然違うんです。
満腹中枢が形成される生後3か月ころには、授乳時間が安定してきますよ。
授乳の量と時間はあくまで目安!月齢相当の運動機能が最も重要
ミルクに比べると、母乳の消化時間は約半分と言われています。
しかも、88パーセント以上が水分。
体重の増加も一つの目安となるのですが、
増加ペースがゆっくりな赤ちゃんもいます。
しかも、体重の増加よりも、赤ちゃんの成長が順調かどうかは、
運動機能がきちんと発達しているか?のほうが重要です。
首すわりとか、あやすと笑う、とかです。
次に、頭位の大きさです。
定期的な健診をきちんと受けて問題なければ
母乳不足を心配する必要はありません。
あまりにも母乳の量や授乳時間にとらわれてしまって
ストレスにならないよう、ご注意くださいね。
わたしは、ストレスになるタイプなので、
すごく簡単なスマホのアプリで授乳やおむつ替え・体温などを管理していました。
アプリによっては、授乳にかかった時間を細かく記録できるものがあります。
でも、これが結構イヤだったんです。
育児書通りの赤ちゃんなんて、一人もいません。
きょうだいでも、授乳スタイルが違います。
生まれた季節・家族構成・さらには遺伝的要素などで、
赤ちゃんにだって個性があります。
・・・と。実はこれ、産院の助産師さんの言葉です。
上の子の育児のときは、育児書とにらめっこしながらの日々。
「夜間の授乳が減ってきて~」とか
「1日の授乳は6回ぐらいで~」とか、全然違う!と焦ったり落ち込んだり。
「なんでうまくいかないんだろう?みんなはどうやってるんだろう?」
と悶々としていました。
でも、この助産師さんの言葉で変に身構えていた自分から解放されました。
自分と赤ちゃんの授乳スタイルでいいんだ、と気づきました。
あなたも、赤ちゃんと二人で授乳スタイルを築いていってくださいね。
まわりと比べる必要も、育児書にあわせる必要もありませんから。
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