秋田県湯沢市(ゆざわし)の市街地を中心に
毎年8月5日~7日の3日間開催される「七夕絵どうろうまつり」。
大小数百の浮世絵美人が描かれた絵どうろうが、夜の商店街を幻想的に灯します。
歴史は古く、なんと300年以上も続く湯沢の七夕絵どうろうまつり。
江戸時代の中頃に京都から秋田へ嫁入りした姫君が、
ふるさと京都への思いを五色の短冊に託し、青竹へ飾ったのがはじまりとされています。
お祭り期間中はたくさんのイベントが催されており、
賑やかに満喫するのもいいですが、お祭りの歴史や背景を知ると違った楽しみ方もできますね。
さらにお祭り期間中は浴衣の着付け&お直しが無料で受けられます!
これは、利用しない手はないですね~。
さらにさらに、なんと2年に1度は東京の神田で秋田の絵どうろう祭りが開催されるんです。
東京在住の秋田県民にとっては、嬉しいイベントですね。
秋田の絵どうろう祭りの見所と、東京のお祭りの開催場所など、
盛りだくさんでご紹介します。
七夕絵どうろう祭りの歴史と絵どうろうについて
江戸時代から行事のたびに絵どうろうを吊るす風習はあったそうです。
七夕に絵どうろうが登場したのは明治のはじめ頃で、今のスタイルのお祭りになりました。
商店街に絵どうろうが飾られるほか、
家々には青竹に五色の短冊が飾られ、吹き流しも門前に吊るされます。
昼間の絵どうろうも素敵ですが、夜になると一段と七夕の雰囲気が増し、
艶やかに街を彩ります。
ところで主役となる絵どうろう。
制作にはなんと1ヶ月以上もかかるんです。
題材さがし~下書き~縁取り&色づけ・・と丁寧に仕上げていきます。
絵が出来上がって完成!という訳ではなく、
木の枠に貼り付け、雨除けのビニールでおおってやっと完成します。
3日間も飾っておくので、せっかくの絵がやぶれたりしないように
頑丈に作り上げるんですね。
一つ一つ、手間暇かけて手作りされていることを知ると、
じっくり時間をかけてみて回りたいですね。
そしてもう一つ、素人でも絵どうろうの制作ができちゃうんです。
毎年5月の下旬ころ、絵どうろうの描き方を初歩から教えてくれる講習会があります。
自分の作品が飾られるなんて・・自慢できちゃいますね!
挑戦してみたい!という方は下記に問い合わせてみてくださいね。
お問合せ先:(一社)湯沢市観光物産協会
電話:0183-73-041
七夕絵どうろう祭りの情緒を深める浴衣の着付けサービス
夏祭りといえば、やっぱり浴衣ですよね。
情緒溢れる七夕絵どうろう祭りは浴衣がぴったり。
でも、浴衣ってなかなか自分で着るのは大変ですよね。
かといって、わざわざお金を出して着付けをしてもらうのもなぁ・・と思ってしまいます。
そんなあなたに朗報です!
七夕絵どうろう祭りの期間中、ゆかたの着付け&お直しを
無料で行ってくれるサービスがあるんです!
これはぜひ、利用したいですね。
自分の浴衣・帯・下駄・小物など必要なものを持ち込めばOKです。
有料&要予約となってしまいますが、浴衣のレンタルもあります。
もちろん、男性の着付けもやっていただけます。
男性の浴衣も風情が漂って素敵ですよね。
カップルや夫婦で色や柄をあわせて、浴衣を着るのもおしゃれですね~。
開催場所は市役所または表町。
時間は午後4時~7時までです。
詳細はホームページの中ほどに記載されています。
ゆかたの着付け、お直しサービス
http://www.city-yuzawa.com/tanabata/2018/event.html
利用したい方は、事前に電話で問い合わせをすると安心ですね。
ただ、着替えた洋服は原則として預かってもらえません・・。
湯沢駅にコインロッカーがありますので、不要な荷物を預けてしまえば
身軽に七夕絵どうろう祭りを楽しめますね。
七夕絵どうろう祭りの主要イベント
七夕ちょうちん行列
絵どうろうで彩られた夜の街を、ちょうちんの明かりを頼りに歩くイベントです。
コースは、中央公園付近の大町交差点をスタート→湯沢城址経由→清凉寺にゴールします。
開催当日の午後5時半から受付が開始されます。
午後7時にはスタートします。
参加したい方は、ちょうちんか懐中電灯の持参が必須です。
また、歩きやすい恰好で参加しなくてはいけません。
浴衣&下駄はNGですので、ご注意くださいね。
七夕健康マラソン
毎年700名ほどが参加する七夕マラソン。
中央公園前をスタートし、3キロ/5キロ/10キロのコースを走ります。
絵どうろうの審査に参加できる
気に入った絵どうろうにSNSで投票できます。
facebookで一次投票、ツイッターで二次投票という、若干ややこしいシステムですが・・
一次投票では気に入った絵どうろう何枚でも投票OKです。
一次の結果を集計し、二次投票では上位8作品に投票できる、という仕組みです。
あなたの一票で優勝作品が決まるかも!?と思うとワクワクして参加できますね。
詳細は公式ホームページで公開されています。
七夕絵どうろうまつりへのアクセスは電車でも車でもOK!無料の駐車場&シャトルバスあり
電車からのアクセス
七夕絵どうろう祭りは、湯沢駅周辺で開催されるため駅からの利用も便利です。
奥羽本線では臨時列車「快速七夕絵どうろう号」が運行されます。
指定席もあるため、予め購入しておくと必ず座れるので安心ですね。
車からのアクセス<おすすめ駐車場&シャトルバス>
「湯沢文化会館」または「イオンスーパーセンター湯沢店」の駐車場がおすすめ。
駐車料金は無料の上、湯沢駅までは無料のシャトルバスが運行されています。
シャトルバスの運行時間は七夕絵どうろう祭りの期間中、
午後5時~10時までの間、20分間隔で運行されます。
湯沢文化会館(600台)
イオンスーパーセンター湯沢店(1400台)
秋田の七夕絵どうろうまつりが東京の神田で開催される!?
毎年秋田で開催される七夕絵どうろう祭り。
実は、2年に1度、東京の神田駅周辺で開催されるんです。
東京の神田には、秋田佐竹藩の上屋敷があったことが、開催の由来となっています。
時期は7月上旬の2日間。
2018年に開催されたので、次回は2020年・2022年・・と続くことが予想できますね。
湯沢の七夕絵どうろう祭りで飾られた20基ほどの絵どうろうが神田駅西口商店街に彩られます。
他にも、湯沢の佐竹太鼓や西馬音内盆踊りが披露されたり、
秋田の特産品の直売会があったりと、東京にまるごと秋田のお祭りがやってきます。
なかなか秋田に帰省したくても忙しくて帰省できてない・・という
東京在住の元秋田県民にとっては懐かしいお祭りですね。
秋田に嫁いだ京都の姫君がふるさとを思い五色の短冊を飾ったお祭り、
今度はあなたがふるさと秋田を感じる番ですね。
東京の人にとっては、秋田のお祭りを身近に感じる絶好の機会。
秋田を身近に感じてもらえたら嬉しいですね。
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