日々の子育ての中、イライラしません!という人は少ないのではないでしょうか。
実は、子育てに真剣に向き合っているからこそ、
子育てはイライラするものなんです。
子育てでイライラする原因や困ったときの対処法、
そして、イライラの解消法をご紹介します。
きっと、楽しい子育てのヒント・きっかけが得られるはずです。
知っておきたい|子育てでイライラする原因は3つ!
子育てでイライラしてしまう親の心理状態、
主に3つあるといわれています。
原因1:子どもに非現実的なことを求めている
では、子どもの現実とはどんなことでしょうか?
- 子どもは、自己中心的である
(相手のことを考える能力が未発達) - 子どもは、失敗する
(未来を予測する能力が未発達) - 子どもは、言うことを聞かない
(人の意見を冷静に取り入れる能力が未発達)
どうでしょうか?
子どもに相手を思いやることや失敗しないこと、大人の言うことを聞く、
ということを求めても、ムリなんです。
そこで、子どもの現実を認めてあげると、どうですか?
少し、気持ちがラクになりませんか?
失敗する、言うことを聞かない・・これが普通の子どもなのです。
もっと言うと、実はきちんと成長している証拠です。
- 自己中心的
→自己主張する能力が育っている証拠です。
自己主張が出来なければ、相手のことを考える・思いやる心は育ちません。 - 失敗
→失敗によって、たくさんのことを学んでいます。
身を持って体験することで、「次からはもっと気を付けよう」と
自分で考えることが出来るようになってきます。 - 言うことを聞かない
→自立心の表れです。
自分でご飯を食べる、服の着脱をしてみる・・など、
よっぽど危険なこと以外は、やらせてあげてください。
原因2:子どもの言動を被害的にとらえてしまう
例えば、子どもがご飯を食べない場合。
「わたしが作ったご飯がまずいのね!」と思うと
イライラしてしまいます。
他にも、部屋中におもちゃを散らかしている場合。
「片づけてって言ったのに!言うことを聞かないなんて、困らせようとしているのね!」
これも、腹が立ってしまいますね。
しかし、ほとんどの子どもは、親を困らせようとか、バカにするとか、
そんなことは考えていません。
ご飯を食べないのはお腹がいっぱいだからですし、
おもちゃを片づけないのは、言うことを聞かない子どもだからです。
子どもの言動に避難・攻撃を感じてしまうと、
こちらも反撃してしまいます。
ですが、子どもは決して、親を攻撃しようとは思っていないのです。
原因3:過度の責任感を感じている
子どものしつけをしっかりすることが親の役割だ、
うちの子があいさつが出来ない、着替えが遅いのは
親の責任だ、などと過度に思っていませんか?
これでは、
言うことを聞かない、思うように動かない子どもを
相手にしていると、イライラします。
ついつい叱ってしまうことも多くなるのではないでしょうか。
しかし、シャイな子、マイペースな子、世話好きな子・・と、
本人の言動はもともとの性格による部分が大きいのです。
親がコントロールすることはできません。
むしろ、世の中、いろんな性格の人がいて
絶妙なバランスで成り立っています。
「子どもの個性を大切にし、いいキャラクターの子を育てた」
と自信を持っていいと思います!
子育てでイライラし、怒鳴るしつけをしても効果は一時的
例えば・・
部屋中おもちゃで散らかっています。
「もう、いつもいつも散らかしっぱなしで、片付けなさーい!!」
と怒鳴りました。
子どもは、怒られるのはイヤです。
怒られた時は、一時的に片づけをがんばるかもしれません。
でも次の日、きっとまた同じことが起こります。
部屋が散らかっている→怒鳴る→渋々片づける・・
怒るのにもエネルギーが必要です。だんだん、疲れてきますね。
しかもそのうち、怒鳴っても言うことを聞かない、片づけなくなってきます。
悪循環に陥ってしまいますね。
では、どうやって子どもに声をかければいいでしょうか?
どうしたら、片付けをやる気になってくれるでしょう?
時間はかかりますが、「ありがとう」「助かったよ」「嬉しい」
という声をかけると、子どもの自主性が育っていきます。
いつもは、親がせっせと片づけをしていても
子どもは全く手伝いません。ところがある日たまたま、手伝ってくれました。
「あら、手伝ってくれるの?ありがとう、助かるわ~」と
言ってあげてください。
子どもは、ほめてもらうことが大好きです。
親の役に立った、喜んでもらった・・
この気持ちが子どもの自主性を育みます。
「片づけをすると、ほめてもらえる」という体験をすることで、
次からは自分で片づけをする子になっていきます。
子どもが自分から良いことをしていたら、ほめるチャンスです!
見逃さないように、気づいてあげてください。
それでも・・子育てでイライラしてしまったときの解消法
そうはいっても・・日々の忙しい毎日の中、子育てに限らず、
イライラしないで過ごす、というのは難しいですよね。
そんなときに試してほしい、イライラ解消法をご紹介します。
イライラ解消法1:数をかぞえる
怒りのスピードに乗せて、1から順番に数をかぞえてみてください!
九九や足し算、引き算などでもいいですよ。
いくらか気持ちが落ち着くはずです。
イライラ解消法2:あきらめてみる
イライラしていると、ついダメな部分にばかり目が行きがち。
挨拶しない、おもちゃを片づけない・・など。
やんちゃでワガママで言うことを聞かない、
そう思ってしまうときは、少し距離を置いて、あきらめてみてください。
すると、不思議と子どものいいところが見えてきます。
あら、優しい部分もあるのね、いつの間にか絵が上手になっている、など
きっと嬉しい発見があるはずです。
親も、親なりにがんばって子育てしているし、
子どもも、子どもなりに成長しているところがある。
時間はかかるかもしれませんが、一度肩の力をぬいて、
のんびりした気持ちで子育てしてみてください。
日々、子どもに真剣に向き合っているからこそ、
子育てでイライラしてしまいます。
イライラした気持ちは、子どもは敏感に察知します。
不思議と、伝わってしまうんですね。
子どもは言うことを聞かないもの、と割り切ってしまうと、
案外、日々の子育てのイライラが解消していきます。
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